ハリネズミの便を毎日チェックすることで健康状態が分かります。
健康なハリネズミの便は茶褐色~やや黒っぽい色をしていて、バナナのような形をしています。
毎日こんな便だったら安心できるのですが、軟便や下痢をしている場合は健康状態に何かしら問題があるのかもしれません。
では、ハリネズミの下痢は何が原因で起こるのでしょうか?
下痢の原因
下痢の原因は1つではありませんが、一番多いのが食事による下痢です。
ネギ・タマネギ・人間のお菓子・乳製品を大量に与えるなどの不適切な食事を与えた。
腐っている食べ物を与えた。
エサを急に変えた。
もしくは、消化不良も下痢の原因となります。
昆虫類も食べ慣れていないと消化不良を起こしてしまいます。
食事を与える時には、ハリネズミが食べやすいように工夫をし、新しいエサを与える時には様子を見ながら少しずつ与えるようにしましょう。
病気が原因で起こる下痢
下痢の原因は食事だけではありません。
下痢を引き起こす病気もあります。
特にハリネズミに多く見られる、下痢を引き起こす病気はサルモネラ腸炎、コクシジウム症、脂肪肝、腫瘍です。
サルモネラ腸炎
通常、ハリネズミは数種類のサルモネラ菌を保菌しています。
普段は何も症状は出ないのですが、生肉・生水・生卵を食べたり、野生の動物との接触、野外の土に接触、昆虫やミミズを捕食することで発症します。
サルモネラ菌は人にも感染するので、下痢をしているハリネズミの世話をする時は手袋をしましょう。
コクシジウム症
コクシジウム原虫の感染から引き起る感染症です。
特に幼いハリネズミは感染しやすいので注意が必要です。
急激なストレスにより発症することがあるので、ハリネズミがなるべくストレスを感じず生活できるよう環境を整えましょう。
脂肪肝
ハリネズミには良く見られる病気です。
肥満が大きな原因です。
過剰な中性脂肪が肝臓に溜まり過ぎて、正常な細胞が機能しなくなってしまう事で引き起こされます。
脂肪分の少ない食事を心がけ、日頃から適度に運動できる環境を整えるなど、肥満の予防に努めましょう。
腫瘍
腫瘍には「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」いわゆる「ガン」の2種類があります。
ガンの原因は、遺伝・環境・加齢など様々です。特に高齢のハリネズミに発症しやすいようです。
腫瘍の中でも特に多いのが、扁平上皮癌、乳腺腫瘍、子宮ガン、リンパ腫などです。
しかし、これは特に多いというだけで、腫瘍は体のどこにでもできる可能性があります。
まとめ
ハリネズミの下痢の原因は、食事によるものと、病気によるものがあります。もし、自分が飼っているハリネズミが下痢をしていると気付いたら、素早く処置をしてあげる事が大切です。処置をする為には、下痢の原因をしっかりと把握することがとても重要なのです。
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