ハリネズミが後ろ足を引きずるようにして歩いていたり、ふらつきが見られるようなら「ハリネズミふらつき症候群」というハリネズミ特有の病気にかかっている可能性があります。
ハリネズミふらつき症候群は神経の病気ですが、致死率が高く、たいていは発症から1年半~2年ほどで死亡してしまいます。
この病気は、後ろ足から症状が出始めることが多いため、後ろ足が動いていないようなら注意が必要です。
ハリネズミふらつき症候群の症状
症状はまず後ろ足に出ます。後ろ足の運動失調や麻痺により、上手く力を入れられず、思うように動かせなくなってしまい、その結果としてふらつきが現れます。
よたよたと後ろ足を引きずるようにして歩いていたら要注意です。
そして、進行すると症状は前足から全身へと広がります。
そうなると寝たきりになってしまうこともあり、自力で餌を食べたり排泄したりといったことができなくなるため、命取りとなってしまいます。
原因や治療法は?
ハリネズミふらつき症候群の原因はまだ解明されていません。
しかし、要因の一つとして遺伝や栄養不足などが関係しているのではないかと言われています。
遺伝による可能性もあるため、もし親や兄弟にこの病気にかかった子がいるようなら、繁殖させないほうが無難でしょう。
治療法に関しても、原因が解明されていないため不明となっています。
ただし、獣医師による診察や治療で症状を和らげたりできる可能性もあるため、必ずハリネズミを診ることのできる動物病院を受診してくださいね。
飼い主にできること
残念ながら病気を治すことは非常に難しいため、飼い主には、ハリネズミが安心して暮らせる環境を整えてあげる役目があります。
ふらついて転んだ時に身体をぶつけないようにケージの中の環境を整備したり、寝たきりになった時には食事や排泄のお世話をするなど、飼い主の努力次第で、ハリネズミの余生は大きく変わってくることでしょう。
まとめ
ハリネズミが後ろ足を引きずって歩いているようなら「ハリネズミふらつき症候群」という神経の病気にかかっている可能性があります。この病気は原因や治療法が解明されていないため、完治させることは困難で、発症から1年半~2年以内で死亡することが多くなっています。辛いですが現実を受け止めて、ハリネズミが最期まで安心して過ごせるような環境を整えてあげてくださいね。
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