ヒトはいつから大人になるのか?と問われた場合、多くの人は20歳からと答えるでしょう。
このように年齢で大人と子供の明確な線引きがあれば分かりやすいのですが、残念ながらハリネズミの世界にはそのようなものは存在しません。
では、ハリネズミはいつから大人と言えるのでしょうか?いろいろな視点から見てみましょう。
生殖機能で見る大人とは
ハリネズミは生後半年前後(オスは生後6~8カ月、メスは生後2~6カ月)で性成熟します。
性成熟とは、オスは精巣が発達して射精できるようになること、メスは卵巣が発達して排卵が起こることを言います。
性的な機能は完成していますが、体の成長はこれでおしまいではありません。
食事で見る大人とは
ハリネズミが離乳し大人と同じエサを食べられるようになるのは2カ月(生後6~8週)以降です。
ペットショップで購入する場合は、この離乳した生後2か月以降のハリネズミを選ぶと飼いやすいと言われています。
見た目で見る大人とは
成長したハリネズミの頭胴長の平均は18~22cm、体重は300~500gです。
生まれたばかりのハリネズミの針は軟らかいのですが、2日も経つと硬く鋭い針へと変化します。
そして生後6週目くらいで大人の針になってきます。
性格で見る大人とは
幼いハリネズミは好奇心が旺盛でとても活動的です。
飼育施設の中をあちこちグルグル動き回っています。
警戒心も大人のハリネズミ程強くありません。
幼いうちから手に乗せたり、触れたりといったスキンシップに慣れさせることで、大人になっても触れるハリネズミになる可能性が高くなります。
大人のハリネズミは警戒心が強いので、不可能ではありませんが慣れさせることは難しくなります。
ハリネズミの寿命
野生のハリネズミの寿命は2~3年ですが、飼育下では5~10年と言われています。
個体差はありますが、飼っているハリネズミが4歳くらいになったら老いを意識した飼育管理をしましょう。
まとめ
ハリネズミが大人になるのはいつから?という明確な定義はないようです。しかし、まだまだ完全な大人ではありませんが、離乳する生後2カ月や性成熟する生後半年前後は、ハリネズミの成長の節目であると言えるでしょう。そして、4歳ともなると高齢期に差し掛かかってきます。成長には個体差がありますので、飼い主が日々の行動や性格をしっかりと把握し、それぞれの成長段階に合わせた管理をしてあげることが大切と言えます。
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