ハリネズミは皮膚がデリケートで、ダニやカビなどの皮膚疾患にかかりやすい動物です。
体にカビが生えると「皮膚糸状菌症(真菌症)」と呼ばれ、時には針が抜けてしまうこともあります。
カビによる症状としては、脱毛や皮膚のかさつき、フケ、かゆみなどですが、時には耳にまでカビが広がることがあります。
耳にカビが生えると、耳の皮膚が分厚くなって(皮膚の角化)、ガサガサしたり、耳の縁がギザギザになってしまいます。
カビが生える原因
ハリネズミは原産がアフリカのため、日本の高温多湿の環境が少し苦手です。
特に梅雨の時期や夏場は、湿度が90%を超えることもあるので注意したいですね。
ハリネズミに最適な湿度は40%以下なので、除湿器などを上手く活用して、湿度管理するようにしてください。
ケージ内の巣箱や敷材、餌に生えたカビがハリネズミにうつってしまうこともあります。
また、ダニに感染していたり、ストレスや体調不良により免疫力が低下していると、カビも生えやすくなってしまいます。
温度管理が不十分でストレスが溜まることもありますし、餌を食べないことで体力が落ちていることもあります。
日頃の環境整備や飼育方法が重要ということですね。
ハリネズミにカビが生えたら
カビの疑いがある場合には、動物病院で菌を培養させて検査をし、カビかどうかの特定をします。
治療は抗真菌薬の塗り薬や内服を使用します。
また、耳にカビが生えると耳の縁がギザギザになりますが、カビ以外でも、齧られたり、ダニや栄養不足、乾燥でもギザギザになることがあります。
乾燥が原因の場合は、湿度を下げすぎている可能性もあります。
必要に応じてワセリンを塗るなどして、保湿、乾燥対策を行いましょう。
まとめ
ハリネズミの耳にカビが生えると、皮膚がガサガサになって、耳の縁もギザギザになってしまいます。カビが生える原因には湿度管理の不十分があげられますが、ダニの感染やストレスなどで免疫力が落ちていると生えやすくなってしまいます。ハリネズミを飼育するには温度管理だけでなく湿度管理にも注意するようにしましょう。
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