ハリネズミ、ハリモグラ、ヤマアラシなど針を持つ動物の中でもハリネズミとハリモグラは名前だけではなく其の針の付き方や長さが類似しています。
ハリモグラの特徴である長い口吻が見えなかったら、なかなか写真では識別できないほど二種は似通っています。
では、ハリネズミとハリモグラにのみスポットライトを当ててみていきましょう。
ハリネズミ
ハリネズミはハリネズミ目ハリネズミ科ハリネズミ亜科、ジムヌラ亜科に属するすべての動物です。
しかし日本では針を持たないジムヌラ亜科は含まれないことが多いです。
主にヨーロッパ、アフリカ、中近東、東アジア、ロシア、インドなどに生息していて、日本では化石が発見されては居ますが、分布していません。
しかし今ではペットとして飼われていたハリネズミが捨てられて野生のハリネズミが神奈川県などに定着しています。
モグラの仲間、とは言いますがモグラのように目は悪くありません。
体長は約14センチ~21センチ程。体重は200~700グラム程度です。
尻尾は10~20センチくらい、掌サイズで軽いのも可愛いところですね。
ハリネズミの生態
ハリネズミは夜行性であり、明るいところを苦手とし暗いところを好みます。
活発的になる時間帯は午後9時から0時ほど。
殆ど深夜に活動し、朝や昼は寝ていることが多いです。
寝ているときは、無理に起こさないであげてくださいね。
また、ハリネズミは冬眠もします。
自然界では当然の冬眠という行為。
これは飼育下では無視できない危険性をはらみます。
気温が20度以下になると、ハリネズミは段々と動きが鈍くなり、18度を下回ると完全に冬眠状態になってしまいます。
自然環境の中では、徐々に変わる温度に順応し栄養を蓄えて冬眠の準備をしますが、人間界での部屋の気温変化等は急激です。
そのため十分に栄養が蓄えられない儘に冬眠に入ってしまい、痩せ衰え最悪は死んでしまいます。
そうならないためにも、ハリネズミを飼うのならば温度管理の徹底を心がけてください。また、冬眠だけではなく夏眠というものもあります。
気温29.5度を越えると、冬眠と同じように夏眠をしてしまいます。
こちらも気をつけていきましょう。
ハリモグラ
ハリモグラは原獣亜網カモノハシ目ハリモグラ科の4種のうちの一種です。
特徴的な口吻と特化した舌を持ち、其れを使って獲物を捕らえます。
主にオーストラリア、ニューギニア島南西部の高地や海岸地帯に分布しています。
体長は30~45センチ、口吻の長さはなんと7.5センチ!体重は2~7キロほどになります。
ハリネズミとの生態の違い
ハリモグラは基本、ハリネズミと違い昼行性です。
基本、と言うのは実はハリモグラは汗をかけない体であり暑さに対する耐久が無いため、気温が高くなった際は夜行性に変わるからです。
反面、寒さには耐えることが出来ますが寒すぎると冬眠します。
他にはハリネズミは哺乳類であり出産の祭には赤ん坊を産みます。
ハリモグラは同じ哺乳類ですが、カモノハシの仲間というだけあり卵で雛をかえします。
これだけでも、まったく違う生き物であるのが分かりますね。
まとめ
今あげた以外にも、まだまだ沢山の違いがあります。ハリモグラを飼う事は日本ではまずないしょうが、飼う際にはハリネズミやハリモグラ、そしてネズミの違いをきちんと把握し間違いのないように大切に飼育してあげましょうね。
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