そもそもハリネズミは外来種で、現在日本で飼育を認められているのは、ヨツユビハリネズミです。

ヨーロッパで生息しているナミハリネズミやヒトイロハリネズミとは、生態の違いがあり別のものです。

ちなみにネズミとついていますが、生態はモグラのほうが近く夜行性です。

伊豆地方で多くみられるハリネズミは、アムールハリネズミ(マンシュウハリネズミ)で、ヨツユビハリネズミは、おもにアフリカ中部サバナ気候などに分布するハリネズミで、このアムールハリネズミは、中国大陸に分布するハリネズミでまた、別のものです。

アムール(マンシュウハリネズミ)の生息地域

東アジアから北東アジアに分布しており、特徴としては、頭胴長239~286mm、尾長25~40mm、体重は468~920gで、わりかし大型なハリネズミです。

伊東市の伊豆高原では1995年ぐらいから、目撃情報が出ていて、日本でも更新世の堆積物からハリネズミの化石が見つかっていることから、昔は日本にもハリネズミが生息していたものと思われ、したがって日本にハリネズミが定着することはそれほど難しいことではないと思われる。ただこのアムールハリネズミなどは、特定外来種で本来、日本で飼育が認められているヨツユビハリネズミとは異なる種類です。

ハリネズミ 野生 巣 伊豆

なぜ伊豆で多く繁殖しているのか?

ハリネズミは、気温が暑いのも苦手で、寒すぎるのも苦手な動物でそれを考えると、伊東市、特に伊豆では年間通じて温暖な気候なため、元々はペットとして飼われていたものが、捨てられたり、逃げ出したりして野生化してこの地方では、多く生き残れたのだと思われます。

伊豆シャボテン公園にハリネズミが捕獲され始めたのが1995年ころからで、初めは大宝山やその周辺の別荘地帯からだったのですが、その後持ち込まれる範囲は広がり、現在は伊東市内全域に広がっています。

ハリネズミは食虫目で、夜行性、夜間やぶなどから出てきて、おもに昆虫や幼虫、果実、鳥の卵などを食べます。

現在、まだ目立った被害は出ておりませんが、あくまでもハリネズミは特定外来種に指定されている品種なので、見つけても、可愛いからとかいって飼うことは禁止されています。

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まとめ

先ほども書きましたが、今はまだ目立った被害は確認されておらず、かといってこのまま広がり続ければ、「特定外来生物による生体系頭にかかわる被害」につながりかねません。

まだ広がりが限られている内に、早急な対策が必要ではないのでしょうか?

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